今回から何回かにわたって、オートキャド(AutoCAD)のコマンド開始方法について色々と考えていきたいと思います。

前回は、実際に操作しながらコマンドを試してみるということで、例として移動コマンドの説明をしました。その中で、コマンドの開始部分はこんな風に書いています。

「移動アイコンをクリック(又はMOVEと打ち込みENTER)」

読んで頂ければ分かると思いますが、2通りの方法を書いています。分かりにくくなることを承知で書いたのですが、それには当然目的があります。

コマンドを開始する方法はひとつではない、ということをみなさんに言いたかったんですね。

具体的な方法としては、説明文の通り、アイコンをクリックしても良いですし、コマンドを打ち込んでも良いです。それ以外にもいくつかの方法がオートキャド(AutoCAD)には用意されています。

■どんな方法でも良いのか

オートキャド(AutoCAD)のコマンドを開始する為には、大まかに分けて4種類の方法があります。ですから、その中から一番自分にあった方法を選べばOKです。

と言いたいところですが…そうも行きません。

作業効率を全く考えないのであれば、自分にあった方法を好きに選んでも良いです。でもそれでは仕事じゃないですよね。

なので、コマンドの開始方法はどれが一番良いのかを、当然考えなければいけません。「好きなやり方でOKです」では、このサイトの存在意義が全然ないですから。

先程ちらっとお話しした、大まかに分けて4種類の方法、というのを具体的に書いてみます。どんなものなのかは読んでみれば大体分かると思いますので、個々では詳しい説明はナシにします。

1.アイコン
2.プルダウンメニュー
3.コマンド入力
4.ショートカットキー

ひとつひとつの項目が長くなるので、今回は全体的な話だけにしておこうと思います。詳しくは個別にお話しをしますね。

当然、それぞれの方法について、メリットとデメリットがある訳です。それをお話しして、最後に結局はどうすれば効率が良いのか、私の考えている結論をお話ししようと考えています。

「こうする方が良い」という具体的な方法は、既に私の頭の中にあるのですが、最初からオススメの方法について書いても多分ピンと来ないでしょう。

それに、まずは全ての方法を知るということは大事なことです。その上で、、ベストな方法とはどんなモノなのか、あなた自身にも考えて頂きたいです。

最初からマニュアルや説明の通りにやるよりも、自分で考えて決めた方が為になりますから。

コマンドの開始方法は、オートキャド(AutoCAD)の作業スピードアップのためには非常に重要なポイントになります。割とあっさりと書いていますが、重要度はかなり高いです。

なので、ゆっくりでも良いので、ぜひこのポイントを自分で理解して頂きたいと思います。
では次回から、それぞれの具体的な特徴についてお話ししていきます。まずはアイコンからですね。