データ保護の最強コマンド

いままでさんざんオートキャド(AutoCAD)のデータ保存についてや、データが消えてしまうのはどんな状況なのかについてお話しをしてきました。

でも、さすがにそろそろお腹が一杯になってきましたね。

という訳でそろそろデータに関するお話しを終わりたいと思いますが、最後にまとめ的なお話しをしておきましょうか。

オートキャド(AutoCAD)のデータを保護する為に、様々な機能や手法がある訳ですが、結局は何が一番大事なのかについて少し考えてみましょう。



■一番肝心な機能を考える



自動保存やバックアップコピーなど、オートキャド(AutoCAD)側で用意してくれているのは、あくまでも機能であり防御手段な訳です。

データのバックアップも同じで、やはり単なる手段です。

そして、当然の話ですが、その機能や手段を使いこなすのはあなたしかいません。ですから、機能よりもあなたの心構えの方がもっともっと重要になってきます。

機能や手段を完全に使いこなす為には、使う側のレベルが重要ですからね。そう思うからこそ、長々と(ホントに長いですね)失敗話などをしてきたんです。

つまり、データをきちんと保存する為に一番重要なのは、データを大事に思うあなたの気持ちということになります。それがないのなら、結局は便利なツールも使いこなせませんから。

という訳で、また何となく精神論みたいな話になってしまいましたが、データに関してのお話しはこのあたりでお終いにしておきましょうか。

正直、本当にお腹が一杯です。でも、データの話は本当に重要ですから、ぜひとも覚えて身につけて欲しいところです。

■最強の機能は



あ、あとひとつだけ。

オートキャド(AutoCAD)には自動保存もバックアップコピーも相手にならないような超強力なコマンドがあるんです。

最後にそのコマンドを紹介して終わりにしたいと思います。

その機能とは「上書き保存」です。要するに、普通のデータ保存機能です。

何だそりゃ?と思うかも知れません。でも結局のところ、全てはこの機能を補助する為の機能に過ぎないんです。

自動保存の間隔が何分であっても別に構いません。要はあなたが作業の節目節目にきちんと上書き保存をしていれば、自動保存の出番などないんですから。

シンプルな話ですが、(私も含めて)それをなかなか忠実に実行できない為に、オートキャド(AutoCAD)の機能として自動保存などの補助がある訳です。

こまめに上書き保存をする習慣をつければ、情けないデータ消失の話とはあまり縁がなく過ごすことが出来るでしょう。もちろんデータのバックアップなどの知識は必要になりますが。

■失敗談再び…



また私の話をしますが、昔落雷で電源が落ちてデータが消えたことがありました。落雷は夕方の4時だったのですが、再び電源を入れてデータの時間を確認すると、前日の夜になっています。

は?という感じでした。要するにその日は朝から図面を開いていたにもかかわらず、一度も保存していなかったんです。さすがに焦りました。

でも自動保存を30分に設定していましたから、まだ精神的な余裕はありました。多少手戻りがあるけどまあしょうがないか、という感じで。

でも、自動保存ファイルがあるはずのフォルダは空っぽでした。隠しファイルかとも思いましたが、何をやってもファイルは出てきません。だんだん雲行きが怪しくなってきました。

よくよく調べるとオートキャド(AutoCAD)の問題ではなくて、別のソフトが原因だとわかりました。電源を入れた際にテンポラリフォルダ内のデータをきれいに消すように設定していたんです。

テンポラリフォルダとは、簡単に言うと一時的なデータを格納するフォルダです。当時は自動保存ファイルもそこに入れるようにしていました。

ここまで調べて出た結論は「もうデータを戻す方法はないな」という悲しいものでした。朝から夕方までの作業が一瞬で無駄になった訳です。

今までの経験から思うのですが、自動保存を長時間やらなかったのは、本当に集中して作業をしていたからなんです。あまり良いことではありませんが、作図に集中しすぎる訳です。

そこまで集中して作業したのに、全てが無駄です。これにはかなり失望しました。いくら二回目の作図は早いとは言え、モチベーションは当然あがりませんよね。

しかも、雷がゴロゴロと鳴り始めたときに、私の部下にはこう言っているんです。「雷が鳴ってるから、データは保存しておいた方がいいよ」って。

人にそんなことを言っておきながら、自分のデータは一日分パーになったとはとてもじゃないけど言えません。そんな訳で夜にこっそりと作図のやり直しです。

ここで言いたいのは、自動保存もテンポラリフォルダも関係なくて、こまめに上書き保存をすることが一番手堅くデータを守ることが出来る、ということです。

やることをきちんとやっていれば、自動保存などのメンドクサイ機能なんてお呼びじゃないです。だから上書き保存が一番強力な機能だと私は思うのです。

という訳で、また長くなりましたが、ポイントはシンプルです。こまめに上書き保存。これに尽きます。これさえやっとけば何の問題もありません。

データの保存に関しては本当にこれで終わりです。ここまでつきあって頂いた方は、本当にお疲れ様でした。データの話は防御的な話ですから、全然つまらなかったのではないかと思います。

次はもっと実践的な話をしたいと思います。

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