オートキャド(AutoCAD)を初心者から学習 |
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オートキャドの学習■オートキャドの基礎CADとは何なのか? 手描きの特徴とは CADの特徴とは CADと手描きの違い たくさんのCADがある オートキャドを「使える」とは 最も大切なスキルとは 目指すレベルの違いとは 勉強に終わりはあるか 人に説明することの効果 ■オートキャドの機能 最初はオーソドックスに 実際にオートキャドを使う コマンドの開始方法を考える アイコンを使うメリット プルダウンメニューの使い道 コマンド入力という方法 キーの割り当てを変更する ショートカットキーの特徴 ショートカットキーの設定 どの方法を使うのかを考える お互いの良いところを使う タイピングの重要性 人にオートキャドを教える場合 ■オートキャドの初期設定 マウスの右クリックを使う ある講習での出来事… オートキャドの画面色は? スクロールバーの必要性 ズーム係数の設定方法 カーソルの表示設定方法 ピックボックスのサイズ変更 ターゲットボックスの設定 スタートアップの機能を変える アクティブアシスタンスとは 不便さにより得られるもの ■周辺の小物関連 どんなマウスを選ぶべきか マウスパットの選択基準 キーボードについて考える 高性能なパソコンは必要? 最も身近な道具として… 机の大きさを考える 電卓はもう不要なのか お手軽な記憶媒体 スケールの使いどころ 図面で使用する紙について 紙には色々な種類がある ■オートキャドのデータ オートキャドのデータ 拡張子とは何なのか? データを変換する手順 データ管理の良いところ データ管理の良くないところ オートキャドのデータ管理方法 データのバックアップを bakという拡張子のデータ 自動保存という命綱 自動保存データの復旧方法 データが消える要因とは データ保護の最強コマンド ■作図前の設定 練習用図面の用意を 縮尺の考え方について オートキャドの縮尺設定 縮尺に振り回される設定 印刷範囲と紙マージンと 図面枠が果たす役割 線の作図と直交モード 色々な線種を使う方法 プロパティ管理に慣れよう 線種尺度という設定 インチとメートルの違い 知らないことの恐ろしさ… オートキャドの画層とは オートキャドでの色の考え方 レイヤーの分け方 線の太さを決めるルール 画面上の見え方と線の太さ どこまでBYLAYERを守る? レイヤーの作り方 例え面倒な設定だとしても… 「質問する」という行為の意味 設定の終わりに… ■オートキャドを操作してみる 作図系コマンドを覚える 線を引く(LINE) 円を作図する(CIRCLE) オブジェクトスナップとは? スナップ点の種類は色々 実際にOスナップを使う方法 位置を調整する(MOVE) オブジェクト選択は先か後か 図面を作図する手順 文字の記入について… 操作方法を説明するということ 図形のコピー(COPY) 実際に通り芯を複写してみる 平行線の作図(OFFSET) OFFSETコマンドの特徴 COPYでやってしまう失敗 Y方向の通り芯の作図 回転(ROTATE) 鏡像(MIRROR) MIRRORコマンドの欠点 プロパティコピーという機能 マウスを最大限に活用する マウスボタンの設定方法 ■オートキャドの文字関連 TEXT(文字記入) STYLE(文字スタイル管理) オートキャドで使うフォント TrueTypeフォントとは? SHXフォントとは? ビッグフォントという設定 どちらのフォントを使うか 全角と半角の使い分け 文字が読めない原因は 文字の基準点について 位置あわせを変える状況 位置あわせを変える状況 一部の漢字が?になる MTEXT(マルチテキスト) マルチテキストは使えるか? 文字関連のトラブル 文字とミラーの関係とは 文字が白抜きになる設定 文字を省略して表示したい場合 設定が全て悪いのか 文字を間違える原因とは フォントの一括変更 ■オートキャドの寸法関連 寸法線とは何なのか 寸法線を構成するものたち 寸法スタイル管理(STYLE) 設定は最初だけだから… 寸法線の設定 寸法補助線の設定方法 矢印の設定方法 他社の設定から学ぶこと 矢印を手描きすることの意味 円の中心線を作図する 寸法値の表示設定 寸法値の配置を考える 寸法値の位置合わせ ■管理人の体験談など 私のデータ消失体験談 CADオペのとある週末 常識は人によって違う ■オートキャドの小技 数値入力の便利な使い方 もっと簡単な数値入力 ファイル表示の切り替え ダイアログBOXを出したくない 画層一覧の書き出し 表示画面を保存する方法 割り込みコマンドの使いどころ 印刷されない線の作図 オブジェクトは極力重ねない 任意の角度で線を引くには ■オブジェクトの選択方法 オブジェクト選択の色々 窓選択 交差選択 BOX選択 多角形の窓選択 多角形の交差選択 直前選択 全てを選択 一括選択 最後のオートキャドを選択 フェンス選択 オブジェクト選択の解除 選択を元に戻す モードについて オブジェクト選択のまとめ ■仕事・スクール他情報 何の為にオートキャドを覚えるか 最近の記事多角形の交差選択直前選択 全てを選択 一括選択 最後のオートキャドを選択 フェンス選択 オブジェクト選択の解除 選択を元に戻す モードについて オブジェクト選択のまとめ オートキャドのスクールヒューマンアカデミー大栄建築デザイン学院 オートキャド系リンクオートキャド2011の使い方入門オートキャド無料教室 オートキャドの質問と回答集 オートキャドコマンド集 オートキャド開始マニュアル オートキャドシステム変数マニュアル 躯体図の描き方 建築施工図の描き方 建築士試験に独学で挑戦 |
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■オートキャド(AutoCAD)を初心者から学習:常識は人によって違う さて、前回の話から続けましょう。 前回は私がオートキャド(AutoCAD)を使ったCADオペだった頃の週末についてお話しをしてきました。 どうしてもこの仕事は瞬間的に忙しくなるときがありますので、あるていどやむを得ない部分もあるでしょうが、まあそれはさておき…
■外注さんの出番がくる 忙しくなりすぎた私たちは、とうとう外注さんに図面の作図を依頼することにしました。とうとう…なんて言ったらちょっと失礼ですね。 ただ私個人としては、いつも一緒に仕事をしている訳ではないので、外注さんに仕事をお願いするのはあまり好きではありませんでした。 どんな図面が出てくるのかが読めなかった、というのが大きな理由ですね。プロ意識が欠如している方が多かったですし。まあこのあたりの話は、ただ単に私の運が悪かっただけだと思いますけど…。 とは言え、そんな個人的な感情は、仕事の場では全然必要ありません。会社という集団は、基本的に利益を追求する為に存在します。 なので、好き嫌いを優先させて利益を失うというのは、会社としては許されないことなんです。 とまあそんな訳で、外注さんの一人にトレースの仕事をお願いすることになりました。簡単な機械図面が紙ベースであり、それをCADデータとして作図していく仕事です。 縮尺がきっちり合っていれば、スケールをあてて寸法を測り、その通りに描いていくだけです。トレースは最も簡単なCAD作業のひとつですから、丸ごとお願いするには手頃な仕事なんです。 でもこういう仕事は、作図スピードが速い人にとっては「おいしい仕事」なんですよね。どうせなら自分でやりたいなあ、と、そんなことをうっすら思いながら、打合せをした記憶があります。 メンドクサくて複雑な図面ばかりやっていると、たまには単純な図面をシンプルに作図したいと思ったりしますし、そういう意味ではちょっとうらやましい気がしていたのでしょう。 特に問題なく打合せが終わり、外注の図面屋さんは帰っていきました。 作図の期限は、私が客先に提出する1日前の午前中、という設定(外注の方に言うのは日付だけですが)にしたので、あとはデータが届くのを待つだけです。 とは言え、他の作業で大変だから他の人にお願いする訳です。だから私が楽になるということはありません。データが届くのを待ちながら、違う物件の作業を目一杯やることになります。
そして、約束の期日がやってきます。忙しく仕事をしていると、時間の経過が本当に早く感じます。私は相変わらず忙しいのですが、外注の図面屋さんもきっと最後の追い込みでしょう。 データを早いところ送って欲しい気持ちと、いざデータが届いたらすぐにチェックをすることになるので、今やっている仕事が一旦止まるなあという気持ちとで、ちょっと複雑な心境でした。 …が、結論から言うと、約束の時間には結局間に合いませんでした。(汗) 午前中の約束でしたが、データが届いたのは夕方の6時です。電話で話した感じでも、かなりお疲れの様子です。電話が終わったら、即寝てしまいそうな勢いです。 徹夜になるような仕事量と期限じゃなかったんだけど大丈夫かなぁ…とか思いながらデータを開くと、あまり大丈夫ではありませんでした。(汗) 一目見てすぐに「まずいな」と思う位ですから、じっくり見ていくにつれて、ますます状況は悪化していきます。 でも、その時はまだ幸せだったのだということを、当時の私は知る由もありません。 うーん…と、だんだん眉間にシワがよってくる私に、とどめの一撃が襲いかかって来ることを、その時は知る術もありませんでした。(←大げさ) 依頼した図面は10枚程度だったので、A3で印刷した完成図面とデータをあわせて見ていたのですが、そのうち3枚の図面を見るとどこかおかしいんです。 「ん?」という感じの、妙な違和感が図面から漂っているんですね。間違いなくヤバイ感じです。 「何かが違うな…」というのは分かりました。寸法の合計が合っていない時点で、間違いなくどこかしらで変な部分が発生しているハズなんです。 でも、色々調べてもそれほど大きな破綻は見つかりません。それでも私はしつこく図面のチェックをしていくと…。 それから10分後…私は今までにない疲労感、そして何ともやるせない気持ちと戦いながら、マウスを握りしめていました。違和感を感じた図面は、私の想像を遙かに超えた部分で破綻をきたしていたのです。 その3枚の図面は、詳細は忘れてしまいましたが、機械系の図面でした。 1400φの円に沿って、8ヶ所に取付用の穴が開いている図面でしたが、届いたデータをみると1400φの円がどういう訳か楕円で作図されているんです。…なぜ楕円で? 一般的な事だと思うのですが、φというのは円の直径を表す記号です。1400φといえば、普通は直径1400の円、ということになります。これは特別な知識じゃないハズです。…よね? 一方、楕円(だえん)とは縦と横の比率が違う円の事を指します。厳密に言うと違いますが、イメージとしては小判に近いモノがありますね。縦長だったり横長だったりしますが、縦と横の長さは必ず違います。 要するに、送られてきた図面は500円玉と小判くらい違う、ということです。って、あんまり違いが伝わりませんが。(笑) 早い話が、今回届いたデータの内3枚は、全く使えないので作図をやり直ししなければならない、ということです。ははは… 図面の修正にはいろいろありますが、楕円を円に修正する作業を考えると、描き直しが一番早いという結論に至ります。
どういった経緯でφが楕円になってしまったのか。これは容易に想像が出来ます。トレース元の図面が楕円に「見えた」というのが原因と考えて間違いないでしょう。 図面はコピーしていくと、段々伸びていくんです。何枚かを一度にコピー出来るようなカートリッジが付いている場合は特に。 伸びてしまったコピーを元図にしてトレースする訳ですから、1400φの円を見えた通りに楕円で作図してしまうのも無理はないのかも知れません。 …と言いたいところですが、そんな話は絶対に通用しません。図面を描いてお金を受け取る以上はプロなんです。 そしてプロであれば、φと記載がある部分は、それはいくら伸びていても円だと判断しなければいけません。少なくとも私はそう思っています。 作図者にはそのように苦情を言いましたが、事態はもはや彼女(主婦の方でした)の処理能力を超えてしまっています。翌日の夕方までに3枚を描き直す事は恐らく出来ないでしょう。
という訳で、結局は最後の、そして最悪の手段しか選択肢が残されていない状況となりました。あまり気が進みませんが、こればっかりは仕方がないでしょう。 最後の手段とは、社内で何人かの作業を中断してもらい、すぐそこに迫った納期に間に合う様に大至急再作図をすることです。情けない話ですが、これは担当者である私が各人にお願いするしかありません。 そして何故最悪の手段なのかというと、時間的に徹夜の作業となることが避けられないからです。徹夜というのは非常に効率の良くない作業方法です。 体力はともかくとして、集中力が続く時間にはどうしても限界があります。能力とか才能とかに関係なく、眠らないで仕事をしていれば必ず集中力は途切れます。これはどんな人にでも当てはまります。 集中力が切れた状態で図面を描いても、スピードは遅い、間違いが多い、など良いことはあまりありません。それでも、それでも、それを承知の上で、どうしても徹夜をしなければならないのです。 結果的にはとりあえず納期に間に合いましたが、図面の精度に自信があったかと聞かれると困るような状態でした。それも承知の上で図面を提出せざるを得ない。これはなんともやりきれません。
この失敗で私が学んだのは2点あります。 ひとつは、「φ」や「r」や「t」など、サイズを表す記号は最低限覚えた方がいい、ということです。 知らない、というのは本当に怖いことです。 φなどでちゃんとサイズを説明してくれているのに、見る側の知識がないことによってその情報が読みとられないんです。プロとして、それではマズイです。 ちなみに、一般的な図面に出てくる記号については、今後詳しく説明していくつもりです。もう少し待って頂きたいと思います。 もうひとつは、自分が常識だと思っている事でも、相手にとっては知らないことであることが多い、という現実です。 これはいくら経験を積んでも、というか逆に経験を積んでいく程陥りやすい失敗かも知れません。 自分の知識が増えていくに従って、相手も自分と同じ程度の知識があると思ってしまいがちです。 私もいまだにこの失敗をしてしまいます。経験を積んだ人ほど、しっかりと相手のレベルを考慮してあげなければいけないのですが、なかなか難しい所です。 とはいえ、ある程度の所までは常識の範囲だとも思います。今回で言えば、やはりφの意味は知っていて欲しかったですよ。 だって、打合せの都度「φは直径を表す記号ですが、大丈夫ですよね?」なんて確認してられませんから。 そんなことやっていたら、いつまで経っても打合せが終わりません。個人的な意見ですが、私は無意味に長い打合せが大嫌いなんです。 経験がないのならば経験を積むしかありませんし、知らないことが多いのならば勉強するしかありません。勉強といってもそれほど難しかったり、暗記が必要だったりする訳ではないですから。 今回のお話は、私の失敗でもありますが、外注の図面屋さんの失敗でもあります。どちらにより罪があるのかは深く考えないでおくとして、もっとお互い勉強するべきでしょう。 ただし、失敗したとは言え、その外注さんからは後日きっちりと請求書が届く訳です。図面は普通に遅れましたが、請求書はきっちりと期日通りに届きます…。 妙なところでプロ意識の高い図面屋さんです。(笑) それよりも、ここを読んでいるあなたが考えるべきなのは、今回の場合とまるっきり同じような失敗をしないことです。それが出来れば、私の失敗にも少しは価値がでてきます。 今はこうして普通にお話しできますが、その当時はとてもじゃないですが笑えるような雰囲気ではありませんでした。ああいう状況は、味わわずにすめばそれに超したことはありませんからね。
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