前回は椅子についてお話ししましたから、今回は机の話をすべきでしょう。この二つはセットですからね。

自宅でも職場でも結局は同じですが、オートキャド(AutoCAD)で仕事をする為には、どうしても広い作業スペースが必要になります。普通の事務職とはこのあたりがちょっと違いますね。

オートキャド(AutoCAD)を使うということは、図面を何らかのかたちで見ることになる、ということを意味します。

図面を見る為には広げる必要がありますので、つまりは図面を広げられるスペースが必要ということになる訳ですね。

■机のサイズについて考える

あなたは今、どの程度の大きさの机にパソコンを設置しているでしょうか。勉強机・パソコンデスク・事務机・ダイニングテーブル・コタツ…色々な設置場所が考えられます。

やはり一般的には普通の勉強机が多いでしょうか。

ノートパソコンかデスクトップタイプかによって、必要な机のスペースは微妙に変わってきます。でも、図面を見ながら作業をする為には、やはり最低でも1200×700程度のスペースが必要だと思います。

このくらいの大きさがないと、机の上に図面を広げることができません。そうなると、床とか、離れた場所にあるテーブルとかに図面を広げるしかなくなります。

でも、それは思いっきり効率が悪い方法です。私もやったことがありますから間違いありません。

そういった理由で、出来る限り広いスペースでの作業をオススメしたいのですが、部屋のレイアウトを知らない私があれこれ言ってもあまり効果がないですね。

また、現在小さめの机を使用している方は、今さら机を替えることが難しいと思います。まあ当然の話です。
なので、ここでは折りたたみ式の袖机をオススメしたいと思います。

仕事をするときだけ袖机を出して、その上に図面を広げるというスタンスですね。袖机はそれほど高い商品ではありませんので、そういった意味でも効果が高いです。

もちろん大きめの机を使用している方にも袖机はオススメです。贅沢といえばそれまでですが、作業スペースは広ければ広い程使い勝手がいいですから。

ちなみに私は机を2個使用していますが、L字型に配置し1個を袖机として利用しています。もうこのパターンに慣れすぎてしまったので、今さら替えることは出来ません。

■配置を考える

オートキャド(AutoCAD)を操作する際には、右利きの方の場合は右手でマウスを持つことになるのではないでしょうか

少なくとも私はそうしていますし、周りの人も私と同じです。

従って机の配置としては、自分の左側に袖机を置くパターンが正解です。そうすると、マウスから手を離すことなく図面を見ることが出来ますから作業がスムーズです。

逆の配置だと腕がねじれそうになるので、全然ダメです。

これは本当に基本的な話ですが、もし机の配置がそうなっていない場合は、模様替えをしてでも袖机を利き手の反対側に持ってきてください。全然効率が違いますよ。

ただ、袖机としてどんな物を選ぶかは少し難しいです。実際に探し始めると、なかなかちょうど良い大きさの袖机ってないんですよね。ですからある程度の妥協は必要かも知れません。

■ちょうど良い机のサイズって?

ちょうど良い袖机の大きさって何?と思った方もいるかも知れません。なので、ここでちょっと紙サイズの話をしたいと思います。

図面は基本的に、A列本判の規格を使用します。A列本判?なにそれ?と思うかも知れませんが、呼び方は特に気にしなくても平気です。

要するにA3とかのグループなのかB4とかのグループなのか、それだけの違いですから。具体的に図面で使用するサイズはA1,A2,A3あたりまでです。

その中でもっとも使用頻度の高いサイズはA1だと思います。A1を50%縮小(面積的には25%)するとA3になる為、A3は縮小版として利用されることが多いです。

具体的なサイズで言うと、A1の大きさは横841mm縦594mmです。新聞紙より若干大きめのサイズですね。

どうして紙サイズの話を突然したかというと、袖机の大きさによってはA1(841×594)の図面が納まりきらない、ということを言いたかったからです。

出来れば、巾600mmの袖机を選ぶことをお勧めします。450mmでは微妙に紙がはみ出して、そこで図面が折れてしまい、ちょっと情けない状態になってしまいます。

という訳で、机は今から変えることが難しいので、出来るだけ袖机をうまく活用しましょう。まとめると、袖机の位置は利き手の反対側で、巾は600mmが望ましい、ということになります。