前回までで、マウスの種類、マウスパット、キーボードについて、少し長かったかも知れませんが、私の考えをお話させてもらいました。
キーボードはともかくとして、マウスとマウスパットは自分にあったものをぜひ選んで頂きたいと思います。それで少しでも作業の効率が上がるのなら、投資した価値がある訳です。
仕事の効率をアップさせる為には、基本的に経験と努力が必要になってきます。でも、マウスを新しく選ぶことは、特に経験も努力も必要ありません。ちょっとした手間とお金だけです。
試してみる価値はアリだと思いますよ。
■お金をかければそれでいいの?
さて…。
今回は今までよりももう少し大きなモノについてお話ししたいと思います。マウスやキーボードよりも大きなモノです。具体的にはパソコンとか机とか、そのあたりですね。
という訳で、まずはパソコンの性能について少し考えてみましょう。
ただし、その前に前置きだけさせてください。
今回のお話に関しては、「これがオススメ」とかは簡単には言えないだろうと私は考えています。出来ればこうした方がいいけど…くらいの感覚が丁度いいかも知れません。
だってそうですよね?たとえば机ですけど、机は大きい方が良いに決まっています。広いスペースの方が作業は当然はかどりますから、当たり前の話ですよね。
パソコンだってそうです。お金を出せば高性能のパソコンは手に入りますし、高性能なパソコンで作業をする方が効率が良いに決まっています。
ここでそんな「理想的な条件はこうだ!」みたいなお話をしても、あまり現実的ではないと思うんです。
それぞれの方が様々な条件の下で、現実として机の大きさをやパソコンの機種を決めている訳ですから、その状況を知らない私があれこれ言ってもあまり説得力がありません。
それに「理想的な条件」を満たそうとするとお金がかかります。これはあまりうまくないですよね。
今読んでいる方の中には、在宅勤務で稼ぐツールとしてオートキャド(AutoCAD)を覚えたいと考えている方もいるでしょう。
稼ごうと考えているのに、仕事を始める前に多大な出費が発生する。これはどう考えても好ましくありませんよね。こう言うのを本末転倒と呼ぶのでしょう。
初期投資と言えばそれまでですが、どこまでを初期投資と考えるのかは微妙なところではないでしょうか。
求人広告を見ると、たまに見かけますけどね。仕事を発注する為にCADソフトを1月5000円で貸し出しますが、仕事がない場合はレンタル料のみを逆に支払って頂きます、とか。
…確実にヤバイです。
そんな怪しい在宅ワークみたいな話はイヤなので、まず最初にそんな話をしようと思いました。
ただ、お金のかからない範囲で作業環境を良くすることは出来ますから、色々と試してみる価値はあると思います。
■パソコンに詳しい必要はあるか
それでは改めて。
パソコンのスペックに関しては、ここで詳しくお話しするつもりはありません。というか、出来ないです…すいません。(汗)
パソコンに関する私の知識は、自分がようやく理解できている、という程度のものです。ですから人にわかりやすく説明することは難しいんです。
でも、パソコンの中身に関して詳しくなくても、それほど問題はないと思っています。いや、言い訳とかじゃなくて…。
パソコンの中身について考える機会は、普通に仕事をしている場合に限ればほとんどありませんから。
もしあるとすれば、それは故障した時だと思います。
でも、故障したときにいつも色々とやってみていますが、根本的な部分がダメになっている場合が多いので(あくまでも経験上の話です)やはりプロにお願いすることになってしまいます。
興味があるのなら別ですが、そうではないのなら、パソコンの仕組みに関する知識は大まかな部分だけ押さえておけば大丈夫ではないかと私は思っています。
■ちょっとだけ解説
という訳で、大まかすぎるとは思いますが、少しだけ説明をしますね。
CPU(シーピーユー):計算などを行う中心部分。パソコンの性能はCPUのスペックで判断されることが多い。
HD(ハードディスク):データ記憶装置。CADデータの他にも、写真や動画などのデータも記憶される。
メモリ(メインメモリ):これも記憶装置。CPUから直接アクセスできる為動作は速いが、電源を切ると記憶が消去される。一般的にはCPUの作業領域として認識されている。
今使用しているパソコンは、人によって本当に様々だと思いますが、オートキャド(AutoCAD)を操作するにあたっては、CPUやハードディスクの容量などのスペックは、余程古いタイプでない限り問題ありません。
ハードディスクの容量とCPUは数字的にわかりやすいので、あまりパソコンに詳しくない人でも気にする部分です。なので、極端に低いスペックのものは売りにくいんですね。
では、メインメモリはどうでしょうか。ちょっと調べてみましょう。
デスクトップ上の「マイコンピューター」というアイコンの上で右クリックすると、メニューが出てきます。その中から「プロパティ」をクリックすると「システムのプロパティ」が表示されます。
「全般」タブの下の方に「●●●,▲▲▲ KB RAM」という部分に書かれている数字がメインメモリの容量です。一般的にメモリはメガの単位で表現されますので、約1000K(キロ)=1M(メガ)により●●●メガのメモリということになります。
ちょっと半端な数字が入っているかも知れませんが、製品としては2の倍数のものしかないので(8,16,32,64,128,256,512,1024…)、それに近い数字のメモリがパソコンに搭載されている事になります。
本当はパソコンをあけて見ればわかるのですが、手間なのでこの方法で確認をしてみましょう。メモリはいくつでしたか?
オートキャド(AutoCAD)を操作するなら、256ではちょっと苦しいです。少なくとも512にしておきましょう。メモリが少ないと作業をしている最中のストレスが非常に高いです。
メモリについて、よく例えられる話を少ししましょう。
パソコン内部の処理を実際のデスクワークで例えた場合、メモリは机の役割を果たしていると言われています。
いくら本棚にたくさん本を入れても(ハーディスク容量が多くても)、机が狭いと、結局は何度も本棚まで歩かなければなりません。本棚まで歩く時間の分が、作業のロスになる訳です。
なので、ある程度のメモリは搭載しておきましょう。ということになります。メモリを増やした場合と増やさない場合とで、なかなか比較は難しいのですが、長い目で見れば必ずプラスになると思います。
パソコンに関してはこのあたりにしたいと思います。これ以上続けるとボロが出そうです。(汗)…なんて。
本当は仕事用とプライベート用のパソコンを分ける方が良いんですよね。でも、お金的な問題+スペース的な問題があって、なかなか実現しません。
今は本当に安いんですけどね…。