今回は図面の表示切り替えについてお話しします。シンプルな機能なので、説明もシンプルにいきたいと思います。

■ファイルの切り替え方法

オートキャド(AutoCAD)は2000以降のバージョンから、複数の図面ファイルを開くことができるようになりました。今現在のバージョンが2007ですから、相当昔からですが…。

図面ファイルの表示切り替え方法はいくつかありますが、やはり簡単な方法が楽なのでオススメです。
簡単な方法とは、「Ctrl」+「Tab」キーで切り替える方法です。

このキーを押す度にファイルが切り替わり、開いているファイルを順番に表示していきますから、見たい図面が表示されるまで何回か「Ctrl」+「Tab」キーを押すだけで済みます。

欠点としては、あまりにもたくさんのファイルを開いてしまうと、見たい図面まで切り替えるのに時間がかかって面倒だという点です。

その場合には「ウィンドウ」メニューから直接切り替えたいファイルを選ぶ方法をとると良いでしょう。ただし、操作としては少し面倒な方法ですから、よほど開いているファイルが多くない限りはオススメできません。

やはりメインは「Ctrl」+「Tab」キーです。

■昔のバージョンは

2000より前のバージョンでは、一つのファイルを開く毎にオートキャド(AutoCAD)がそれぞれ起動するという仕様でした。

そうすると、たくさんの図面ファイルを開いた場合、タスクトレイがオートキャド(AutoCAD)だらけになってしまうという問題が発生してしまいます。

実害はあまり深刻ではありませんが、スマートとは言いがたい手法ですね。

この場合にはウィンドウズのアプリケーション切り替えのショートカットキーである「Alt」+「Tab」を利用することになります。

アプリケーションの切り替えと言いながら「いくら切り替えてもオートキャド(AutoCAD)だよ…」という状態になってしまいますが。

こうなると、他のアプリケーションとオートキャド(AutoCAD)を並行して作業をする際に、切り替えが面倒なことになります。

例えばEXCELとオートキャド(AutoCAD)を並行して使用していても、開いているファイルの分がオートキャド(AutoCAD)として認識されてしまうので、EXCELに切り替えるのが大変です。

今のバージョンでは全然関係のない話ですから、このあたりはサラッと流していきましょう。

■まとめ

まとめると、以下のような使い分けがオススメというか常識的な方法でしょう。

・図面ファイル切り替え:「Ctrl」+「Tab」
・アプリケーション切り替え:「Alt」+「Tab」

ちょっと当たり前すぎる話をしてしまったかも知れませんが、意外と知らない人もいるんです。

結構オートキャド(AutoCAD)の操作に詳しくても、この切り替え方法を知らなかったという人が今までにいました。シンプルな操作ほどそういった事になりがちなのは不思議なことですね。