今回はちょっとパターンを変えて、頂いた質問についての返事という形をとりたいと思います。
頂いた質問の内容を抜粋すると、以下のような感じになります。
「画層プロパティ管理の画面を出図したい」
画層プロパティ管理の画面を印刷する目的は、「画層の名前と色及び線種はこんなパターンでやっている」というのを他の人に知らせる為ではないかと勝手に考えています。
何人かで同じ物件を担当する場合など、そういった使い方をしたい場面というのは結構出てきますから。
具体的な方法としては、2種類の方法があります。
・画層一覧をテキストとして書き出す方法
・ダイアログボックスを丸ごとコピーする方法
どちらの方法も完璧とは言えないかも知れませんが、覚えておいて損のない方法です。
では、これからひとつずつ説明をしていきましょうか。まずはテキストに書き出す方法から。
■画層一覧をテキストに書き出す
画層プロパティ管理のダイアログボックスを呼び出すコマンドは、「LAYER」ですが、今回は「-LAYER」+Enter又は右クリックをします。
「-LAYER」の意味は【ダイアログボックスを出したくない】でお話ししているので、ここではサラッと流しますね。要するに、ダイアログボックスを出さないで設定をするということです。
そうすると、以下のような画面がコマンドライン上に表示されます。
現在の画層: “0”
オプションを入力
[一覧(?)/現在層の新規作成(M)/現在層変更(S)/新規作成(N)/表示(ON)/非表示(OF)/色設定(C)/線種設定(L)/線の太さ(LW)/印刷(P)/フリーズ(F)/フリーズ解除(T)/ロック(LO)/ロック解除(U)/画層状態(A)]:
この状態で?と入力してEnter又は右クリックをします。上記サブメニューの中で「一覧(?)」の機能を使う訳です。すると、次に以下のような表示が出ます。
一覧表示する画層名を入力 <*>:
ここで画層名を入力するのはあまり意味がありませんから、そのままEnterを押しましょう。そのままEnterを押すということはつまり、<>内の数値を入力するということですから、ここでは*を入力するのと同じ意味になります。
以前もお話ししましたが、*とは「全て」という意味があります。画層名入力の際に*を入力するというのは、つまり「全ての画層名を表示する」という意味になります。
ここまでは良いでしょうか。
■一覧の表示
Enterを押すと、自動的にテキストウィンドウが開き、ズラッと画層一覧が表示されます。具体的には以下のような項目が表示されます。
画層名:画層の名前です
状態:表示・非表示・フリーズのいずれかです。
状態:-Lはロック、-Pは印刷される画層を示します。
色:番号での表示となります。
線種:線種名が表示されます。
線の太さ:通常は Default 表示です。
テキストウィンドウ内はマウスで範囲を指定してコピーすることが出来ます。範囲を指定したら右クリックをするとポップアップメニューが出ますから、そこから「コピー」を選択します。
あとはワープロや表計算ソフトなどを別途起動して、その画面上で「貼り付け」をすれば画層一覧は書き出し完了です。
ワープロで少し加工したり、すぐに印刷をしたり、もう自由自在でしょう。
この方法の変化バージョンとして、ログファイル作成という手も考えれれますが、面倒な割に効果が変わらないので、ここではコピーペースト方式をお勧めします。
■欠点としては
この方法を使って画層一覧の書き出しが出来るのは良いのですが、全てテキストデータになる為、少し見づらいのが難点です。
もっと分かりやすい画面にしたいのなら、次にお話しする方法の方が良いかも知れません。
でも、その方法にも難点があります。どちらを選ぶかは条件と好みによって判断するしかありません。いずれにしても両方の方法を知っておくことが重要になってくるのではないでしょうか。